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Phamacy's LETTER


  熱中症対策:経口補水液と受診のタイミング             2025年7月  


暑いですね~!!北海道で40℃と、今年の夏も暑く、ずっと異常な気象が続きそうです。
今回は、この時期の鉄板ネタである熱中症を取り上げます。



主に熱中症の予防・対策に使われる経口補水液(ORS)と受診のタイミングについて書いてみたいと思います。

まず、経口補水液とは、水分、糖分、塩分が体液に近い組成で含まれているため、水分吸収が速やかな飲み物と考えてください。
具体的には、所ジョージさんのCMで有名なオーエスワン(OS-1)、アクエリアス、ポカリスエットが有名かと思います。

これらの経口補水液は、熱中症の予防で汗をかいたとき、例えば運動や屋外作業時など、いつもより発汗量が多いときや、熱中症が疑われるときに飲んでください。発汗があまりない通常の状態では、水分(水か麦茶がお勧め)と食事の摂取が適切にできていれば十分です。

経口補水液には糖分、塩分が含まれているため、発汗とは無関係に日常的に摂取していると、糖尿病、心臓病、腎臓病の方は疾患を悪化させる恐れがあります。
これらの疾患を抱えている方は、事前に医師と経口補水液の摂取について確認をしておきましょう。

次に、受診のタイミングについて書いていきます。
熱中症の疑いがある場合やかかってしまった場合は、以下の点を参考にしてください。


*意識がなければ:直ちに救急車などで受診すること。
*意識があっても経口補水ができない状態なら:すぐに受診となります。
*経口補水ができる場合:経口補水を行い様子を見て、症状の回復がなければ、すぐに受診しましょう。


熱中症に十分注意しながら、この暑い夏を何事もなく乗り切ることを願っています。
それではお元気で、いってらっしゃい!!


  夏場に元気になってくる、あいつの話                2025年6月  


じめじめの季節に要注意! 水虫と効果的な対策

いや~、暑い日が続きますね! 梅雨明けも間近のようで、いよいよ本格的な夏がやってきそうです。
さて、このじめじめとした梅雨時から夏にかけて、特に元気になる「あの存在」についてお話ししたいと思います。そう、水虫です。水虫の治療には、大きく分けて3つのタイプのお薬があります。

1. 塗り薬(クリーム・軟膏タイプ)

このタイプの塗り薬は、主に「足白癬」と呼ばれる水虫に用いられます。足白癬は、足の裏や指の間で皮がむけたり、皮膚が厚くなったり、ジュクジュクしたり、あるいはかゆみを伴ったりする症状が特徴です。
効果的な使い方のポイントは、以下の通りです。
  • お風呂上がりに塗る: 皮膚が柔らかくなり、薬剤が浸透しやすいため、お風呂上がりの使用がおすすめです。
  • 広めに塗布する: 症状が出ている部分だけでなく、水虫菌は足裏全体や足の指の間など、広範囲に潜んでいる可能性があります。そのため、足裏全体や指の間にもしっかりと塗り広げてください。
  • 両足に塗る: 片足だけに症状が出ていても、両足に塗るのが理想的です。
  • 毎日継続する: 皮膚がきれいになるまで数ヶ月かかることもありますが、毎日根気強く続けることが大切です。

2. 塗り薬(液体タイプ、爪水虫用)

液体タイプの塗り薬は、主に爪が厚くなったり変形したりする「爪白癬(つめはくせん)」の治療に使われます。
効果的な使い方のポイントも、お風呂上がりの使用が基本です。
  • 爪全体と際まで塗る: 爪全体と、爪と皮膚の境目(際)にまでしっかりと塗布しましょう。
  • きれいな爪にも塗布する: 効果が出始めると、根元からきれいな爪が生えてきますが、まだきれいな部分にも水虫菌が移行するのを防ぐため、忘れずに塗ってください。
  • 根気強く続ける: 足の爪の場合、きれいな爪に生え変わるまでに1年以上かかると言われています。焦らず、地道に続けていきましょう。

3. 飲み薬(爪水虫用)

飲み薬は、主に皮膚科などの専門医のみが処方することの多い爪白癬の治療薬です。
最大のメリットは、爪白癬に対する効果が最も高いと言われている点です。しかし、効果が高い反面、**肝臓を傷める副作用(肝障害)**に注意が必要です。そのため、医師は血液検査で肝機能の数値を定期的に確認しながら処方します。
肝障害といっても、白目が黄色くなる「黄疸」や、お腹に水がたまる「腹水」、強い倦怠感などの重篤な症状が出ることは稀です。医師の指示に従い、定期的に血液検査を受けながら服用すれば、問題なく治療を進められるでしょう。
服用期間は一般的に12週間で終了し、その後、徐々にきれいな爪に生え変わっていきます。

最後に

足の裏や指の間にできる「足白癬」は、医療機関の受診や市販薬(OTC)での対応が可能です。しかし、爪水虫に効く市販薬はありません。 もし爪の異常が気になる場合は、自己判断せずに必ず受診するようにしましょう。


  ~ジェネリック医薬品について~                       2025年5月  


曇りや雨の日が多く、湿度も高くなってきました。もうすぐ梅雨の時期に入りそうですね。
 今回はジェネリック医薬品(後発医薬品)について書きます。

ジェネリック医薬品とは新薬(先発医薬品)の特許期間が終了した後、同じ有効成分を同量含み、同じように体内で吸収されることが確認された上で製造販売される医薬品のことです。ジェネリック医薬品は新薬のようにゼロから研究、開発し臨床試験がなされている薬ではないため、開発費が低く抑えられている分、価格はジェネリック医薬品の方が安いです。そのため、ジェネリック医薬品は医療費を抑えるために、世界中で積極的に使用が促進されている医薬品です。
 時々、患者さんにジェネリック医薬品の効果は、新薬と比較して大丈夫かと聞かれます。それについては、生物学的同等性試験が実施されています。その試験とは、ジェネリック医薬品と新薬を比較し、両者が同じように体内で吸収され、同じように血中濃度に到達し、理論的に同様の薬理作用を示すことを証明する試験を指します。ですから、効果も同等かと思います、と返答しています。
 患者さんの許可を得て、新薬からジェネリック医薬品に変更した場合、実際には大半の患者さんで効果に問題なく継続されていることが多いですが、一部の患者さんからは効果が違う、低下したと言われることもあります。その場合は、薬局で薬剤師に相談して、もとの新薬に戻してもらうとよいでしょう。
 昨年10月からは、医療費抑制の政策として医薬品の選定療養という新しい制度が始まっています。ジェネリック医薬品がある医薬品で、ジェネリック医薬品ではなく新薬を希望して処方、調剤してもらった場合は、お薬代の一部が保険適用外となり、支払いが高くなるという制度です。ジェネリック医薬品ではなく新薬を希望した場合は、支払いが通常より高くなるため、ご自身でお薬代の一部を保険なしで支払うことになります。これは、なるべくジェネリック医薬品を使用してください、という趣旨の制度です。高齢化社会で医療費が高騰している今の日本で、国民皆保険制度の維持とご自身のお薬代の節約のために、ジェネリック医薬品とうまく付き合っていただければと思います。


  ~薬局コラム~                         2025年4月  



   



 桜満開、入学式に入社式、春本番の季節になってきました。
 今回は低血糖について取り上げてみたいと思います。時々、糖尿病の患者さんに、薬局の窓口で聞かれます。「低血糖って、どんな症状が出るの?」、、、お答えしていきます。低血糖は血糖値で70mg/dL未満になった状態を言います。この状態になってくれば、低血糖の症状が出てくる場合があるのですが、症状のキーワードは、はひふへほで覚えてください。

 「は」は腹が減る、「ひ」は冷や汗、「ふ」は手足のふるえ、「へ」は変にドキドキ(動悸)、「ほ」は放置で昏睡。「ほ」は、よほど血糖値が低くならなければ、起こらない症状なので、過度におそれる必要はないかと思います。

 次に、この低血糖ですが、原因の大半は糖尿病の薬物治療で起こる副作用の場合が多いようです。ですが、最近の糖尿病の薬は、低血糖を起こしにくい薬が多く登場しており、以前に比べると低血糖のリスクは下がってきています。

 ですが、低血糖が危惧される薬が主に2種類あります。それはインスリンの注射とSU薬と呼ばれる飲み薬です。この2種類のお薬は他の糖尿病の薬に比べて、低血糖を起こすリスクが高いので注意が必要です。

 ではどのような場合に、低血糖を起こしやすいのでしょうか?それは、食事が摂れないときや食事量が少ないとき、また運動量が多いときや、多量の飲酒をした場合等が挙げられます。このような場合は、通常より血糖値が低くなり、また糖尿病の薬はいつもと変わらず摂取しているため、より血糖値が下がってしまって、低血糖になってしまうという理屈です。

 最後に低血糖の症状が出たと思ったときは、すみやかにブドウ糖10g、砂糖20g、コーラやファンタなどの甘い清涼飲料水、チョコレート、飴等を摂取しましょう。ブドウ糖は薬局の窓口で、貰えるかと思います。10~15分くらいで回復してきます。治らないようなら、再度摂取して様子を見ましょう。それでも回復しないときは、早めに受診や救急車を呼んでください。そして定期受診の際に、どのような場合に低血糖が起こったかを必ず医師に報告してください。薬の中止や減量、変更等を考量してくれます。

 正しく低血糖を理解し、低血糖をおそれ過ぎず治療に取り組みましょう。頑張ってください!!


花粉症シーズン到来ですね!

2025年3月  


こんにちは、薬剤師の細川です。

「花粉症の本格的なシーズン、本当に憂鬱ですね。私もくしゃみと鼻水が止まらず、毎日ティッシュが手放せません。今回は、そんなつらい花粉症の症状を和らげる3つのアイテムをご紹介します。」




アレルギーを抑える飲み薬です。最近の飲み薬は、眠くなりにくいものが増えています。効果が出るまで少し時間がかかりますが、くしゃみや鼻水には効果が期待できます。ただし、鼻づまりや目の痒みには効果が弱いことがあります。

②ステロイド点鼻薬です。鼻づまりに効果があり、鼻の症状全般に効果が期待できます。ステロイドと聞くと副作用を心配されるかもしれませんが、用法用量を守れば安全に使用できます。ただし、使用方法がやや煩雑なため、継続できない方もいるようです。

③アレルギーを抑える目薬です。目の痒みや充血に効果があります。コンタクトレンズの種類によっては使用できない場合があるため、「医師、薬剤師に相談してください。

これらの薬は、症状に合わせて自由に組み合わせることができます。症状がひどい場合は、自己判断せずに、必ず受診し医師に相談しましょう。

花粉症に負けず、快適な春を過ごしましょう!お大事になさってください。

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